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2 相模の大凧の由来と歴史

 相模の大凧の歴史は、江戸時代の天保年間(1830〜1843年)頃からと言われ、本格的に大凧になったのは明治時代中期頃からと言われています。

 当初は個人的に子どもの誕生を祝って揚げられていたものが、次第に地域的な広がりを持つようになり、豊作祈願や若者の意思や希望の表示、さらには国家的な思いを題字に込めて揚げられるようになったようです。

 昭和に入り、新磯青年団が主催して、ほぼ毎年、新戸、上磯部、下磯部、勝坂の4地区で一斉に揚げられてきました。昭和44年(1969年)からは、相模原市の4大観光行事の一つに選定され、この4地区が毎年交代で主催となって揚げる形がとられました。この結果、それぞれの地区は4年に一度だけ大凧を揚げることになり、技術の保持、継承が危惧されるようになりました。そこで、平成3年からは毎年4地区で一斉に揚げるようになり、4地区に大凧保存会が発足しました。さらに平成6年には4地区の大凧保存会の上位組織・連絡組織として「相模の大凧文化保存会」が発足、相模の大凧文化保存会の主催で第1回「相模の大凧まつり」を開催しました。この年から新戸大凧保存会は8間凧を揚げるようになりました。

 近年の相模の大凧の主トピックスを以下にまとめます。


近年のトピックス
平成22年
(2010年) 
・「相模の大凧揚げ」が相模原市指定文化財(無形民俗文化財)に選定(4月)
相模原市の政令指定都市移行を記念して、祝 政令指定都市相模原フェスティバル2010「風と大地の饗宴」全国凧揚げ大会を開催(4月)
平成16年
(2004年) 
・相模の大凧文化保存会が神奈川文化賞を受賞
・相模原市市制50周年を記念して相模の大凧文化保存会が全国凧揚げ大会を開催(4月)
平成15年
(2003年) 
・相模の大凧センターが完成
平成7年
(1995年)
・ハワイのホノルルフェスティバルに参加
平成6年
(1994年) 
・第1回相模の大凧まつり開催
・新戸地区で8間凧を揚げる
平成5年
(1993年) 
・相模の大凧文化保存会が発足(10月)
・新戸地区で7間凧を揚げる
平成4年
(1992年) 
・新戸地区で5間凧を揚げる
平成3年
(1991年) 
・相模原市の友好都市であるカナダのスカボロー市の記念行事に参加
・毎年4地区で凧揚げ開始、新戸大凧保存会が発足、新戸地区で3間半の凧を揚げる
平成2年
(1990年) 
・相模原市の友好都市である中国の無錫市で大凧を揚げる
平成2年
(1990年)
・「関東の大凧揚げ習俗」が国の[記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選定
昭和57年
(1982年) 
・「かながわのまつり五十選」に選定
昭和52年
(1977年)
・「かながわの民俗芸能五十選」に選定

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